小池氏人気に陰り 「二足のわらじ」で都民の不信招き“四面楚歌”
「反省をベースに都政にまい進したい」と語った小池氏。
だが、国政との「二足のわらじ」で都民の不信を招き、人気に陰りが見える。
選挙期間中、政府や全国知事会をやり玉に挙げたことで、終わってみれば、四面楚歌とも言える状況になっている。
ある都幹部は「衆院選で知事の政治的存在価値は大きく落ちた」とため息をつく。
小池氏が党を結成した9月25日から約1週間で電話は約750件、メールなどは約1000通寄せられた。
衆院選前の都政は盤石な「小池一強」体制が構築されつつあった。
都議会では公明が衆院選で自民と共闘して希望と戦い、国政と都政のねじれで複雑な立場だ。
都民ファの最古参だった都議2人も離反し、希望の応援に駆り出された都民ファ都議から不満も出ている。
「豊洲移転・築地再開発」の動きもようやく動きだしたばかり。
政権批判を連発しただけに国との連携が不可欠な2020年東京五輪・パラリンピックの準備などへの悪影響を懸念する声も上がる。