佐川長官出てこい!確定申告スタート 雲隠れトップに納税者不満続出
2017年分所得税の確定申告が16日始まった。
国税庁の佐川宣寿長官は森友学園問題を巡る過去の国会答弁が批判されており、佐川氏の罷免や国会への証人喚問を求める抗議活動が全国に広がった。
東京・霞が関の国税庁前には約1000人が集まり「佐川、出てこい」などと叫んだ。
東京の抗議活動は「森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会」が呼び掛けた。
発起人の醍醐聡東大名誉教授は「長官にとどまることは納税者の国税庁への信頼を裏切ること。早く辞めるべきだ」と話した。
東京都渋谷区の確定申告の特設会場では主婦(66)が「正直に納税しているのに佐川氏はうそや隠し事があるように見える。ふざけている」と訴えた。
佐川氏は財務省理財局長だった昨年、国会で学園への国有地売却問題を追及されて「適切な対応だった」「記録は廃棄した」などと主張したが、国側と学園との交渉記録などが次々と表面化。
昨年7月の長官就任後、記者会見を開いていないことも批判されている。