製造90周年「雨宮21号」雪の中を特別運行
北海道遠軽町の丸瀬布森林公園いこいの森で8日、蒸気機関車(SL)雨宮21号の「卒寿記念雪中特別運行」が始まった。
今年、製造90周年を迎えたことを祝うイベント。雪景色の中を煙と水蒸気を吹き出して力強く進む姿に、道内外から訪れた鉄道ファンらが盛んにカメラを向けていた。
雨宮21号は、重量11トンの小型SL。1928年9月製造で、雨宮の名は製造元に由来している。
森林鉄道で丸太搬送などに使用され、61年に運行が終了した。
その後、77年に当時の丸瀬布町が動くように復元。1周2キロ・メートルの軌道を整備し、82年から冬期間を除いて観光運行を行っている。
国内で唯一、動く状態で保存されている森林鉄道SLとして、2004年には北海道遺産に選定された。