麻生財務相「やかましいなあ」激しいヤジに逆ギレ
「やかましいなあ」。麻生太郎財務相は16日の参院予算委員会で、森友学園をめぐる財務省の文書改ざん問題で答弁中、やじを飛ばした野党議員をにらみつけた。
安倍晋三首相は不在で、野党の追及はほぼ麻生氏に集中。
改ざんの可能性を把握しながら公表しなかった経緯や、進退を繰り返し問われ、いら立ちを隠せなくなった。
会見時の「上から目線」な態度もあいまって、批判が拡大している麻生氏。
最初に問題を報じた朝日新聞の「取材力」を、認める場面もあった。
麻生氏が、ヤジにキレた。参院予算委員会で民進党の白真勲氏が、真相解明が終わる前に、なぜ佐川宣寿前国税庁長官を辞めさせたのかと質問中、野党席から同様のヤジが飛んだ。
麻生氏は急に答弁をやめ、「やかましいなあ」と、ドスの効いた声でひと言。
野党席をじろりとにらみ、「聞きたい? 答弁。じゃあ静かにお願いします」と、不機嫌そうに話し始めた。
与党の国会運営や財務省の対応を理由に、審議拒否していた野党が、約10日ぶりに復帰。
この日は一般質疑で首相はおらず、森友関連質問や批判が財務相の麻生氏に集中。
久しぶりの「環境の変化」もあってか、いらだちは隠せなかった。
この日、朝の閣議後会見から夜の衆院財務金融委員会までほぼ半日、答弁に追われた麻生氏。
真相解明が進まない中、行われる19日の集中審議以降も日々、追及の嵐が待ち受けている。