過去最大量30キロ 18億円 家族旅行を装った運び屋夫婦逮捕
ケニアから旅客機で覚醒剤約30キロを密輸したとして、神奈川県警は23日、覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)などの疑いで同県のペットショップ経営の男(43)と妻(34)を現行犯逮捕していたと明らかにした。
横浜税関によると、旅客機の手荷物での覚醒剤密輸で日本の税関が押収した量としては過去最大という。
逮捕容疑は4日深夜、手荷物として預けたスポーツバッグ2個の中に、コーヒー袋30個に小分けした覚醒剤約30キロ(末端価格約18億円)を隠し、ケニア・ナイロビの空港から羽田空港に密輸した疑い。荷物検査で税関職員が発見し、5日に現行犯逮捕した。
県警や税関によると、2人は2014年ごろから複数回、長男(15)と次男(5)を連れてケニアに渡航。
経営者は「横浜市のバーで会った男に運び屋を頼まれ、家族がいると怪しまれないと言われた」と供述しており、家族旅行を装って税関の検査が甘くなるのを狙ったとみられる。今回の逮捕時は次男を連れていた。