5千万人の診療情報を集約、治療・研究に活用へ
政府は2023年をめどに、国内医療機関による診療や健康診断の結果などを集めた世界最大の診療データベースを作る方針を固めた。
5000万人規模の情報を匿名化してビッグデータとし、新薬開発や人工知能(AI)を活用した検査技術向上などにつなげる。
今は医療機関ごとにデータを匿名加工しており、同じ患者の病気でも別々に分析している。一方、データベースを使えば同じ患者のデータを集約できる。
例えば、歯周病と糖尿病など関係が深いとされる症状を総合的に分析して治療に生かせるようになる。
新薬開発だけでなく、薬の副作用を調べる時にもデータベースが威力を発揮しそうだ。
特定の病気に関する内視鏡の画像を大量検索してAIが分析し、病気の早期発見につなげることなども期待される。