大塚家具創業地、ひっそり閉店 老朽化と店再編 埼玉・春日部
大塚家具の創業地である埼玉県春日部市の「春日部ショールーム」が27日、閉店した。
最終日は、店内アナウンスや閉店を告知する張り紙なども出さず営業。セレモニーなども行わなかった。
大塚久美子社長が姿を見せることもなく、閉店時刻の午後7時になると、平常通りに粛々とシャッターを下ろした。
春日部は創業者の大塚勝久氏が1969年に前身の「大塚家具センター」を始めた土地。
ショールームは97年に開業し、東武線春日部駅前の名物として地元住民に親しまれてきた。閉店は老朽化と店舗網再編の一環という。
線路を挟み、同ショールームから約800メートル離れた場所では、勝久氏が新会社「匠大塚」の本店を開いている。