子孫54匹、「世界最高齢」オランウータン死ぬ
オーストラリア西部のパース動物園は19日、「世界最高齢のオランウータン」とされる62歳の雌「プアン」が死んだと発表した。
11匹の子どもを産み、欧米や豪州の動物園などに54匹の子孫を残した「偉大な老婦人」だった。
インドネシア語で「婦人」を意味するプアンと名付けられたスマトラオランウータンは、マレーシアの王族から1968年にパース動物園に贈られた。
50歳を超えて生きる個体は珍しく、60歳になった2016年に、ギネスブックに世界最高齢のオランウータンとして登録された。
プアンの子孫は現在、29匹が生存しており、世界の動物園などで飼育されるオランウータンの1割近くを占めている。