復元中の尼崎城、来年3月公開へ…民間寄付実る
明治初期に取り壊された尼崎城を復元する工事が、阪神尼崎駅近くの尼崎城址公園(兵庫県尼崎市)で大詰めとなり、美しい4重の天守が姿を現した。
400年前の江戸時代初期に尼崎藩主・戸田氏鉄が築いた尼崎城は、1873年(明治6年)の廃城令で取り壊された。
家電量販店「ミドリ電化」(現エディオン)創業者の安保詮さんが私費を投じて復元し、開業の地である尼崎市に寄付することを決定。2016年12月に工事が始まっていた。
鉄筋コンクリート造り5階建てで、高さは石垣部分を含め約24メートル。外観や大きさは江戸中期の絵図などを参考に、ほぼ忠実に再現されたという。
市は地元の歴史を学べる展示スペースなどを設け、来年3月29日から一般公開する予定。