ユーミンライブに39年ぶりゾウ出現 その名もタイムマシーンツアー ソバージュにライダースジャケットも
松任谷由実(64)が全国ツアーの岩手公演を23日、盛岡市の盛岡タカヤアリーナで行った。前日22日に同所でスタートしたツアーの2日目。「タイムマシーンツアー」のタイトル通り、これまでのコンサート演出をヒントに現代風に再現するステージで、ファンの間で伝説化している「象」も39年ぶりに登場した。
2曲目の「Happy Birthday to you」。観客に360度囲まれたセンターステージの下からせり上がって姿を見せたのは、高さ2・4メートル、全長3・9メートルのロボットの象だ。1979年、全国ツアーの東京・中野サンプラザ公演で本物の子象に乗って登場したのをオマージュした演出。鼻も耳も動くリアルなロボットの背中に乗ったユーミンが歌いだすと、4900人は総立ちになって手拍子を送った。
「昔からのファンの皆さんには、どこかで見たことがあるとか、懐かしいと思ってもらえるかもしれません。初めての人には、私がずっとこういうツアーをやってきたことを知ってほしい」
選曲も含め、オールタイムベストのようなコンサート。8パターンの衣装を披露し、ソバージュヘアにライダースジャケットという80年代スタイルも。「笑っちゃうでしょ?80年代はこれがはやっていたんですよ。時間がたつのは怖いものです」とほほ笑んだ。
「春よ、来い」や「守ってあげたい」など全28曲。ヒット曲を網羅したステージだけにユーミンは「これで引退かと思う人もいるかも…」とドッキリ発言。「言っときますけど、私はまだまだこんなもんじゃ終わりませんよ!」と続けると、この日一番の歓声に包まれた。
来年4月まで残り30公演、ユーミン史に語り継がれるツアーになりそうだ。