“COACH”連想?“高知”長財布に注文殺到
丸みがある「高知」の文字を全面に並べた長財布がネット上で注目を集め、大売れしている。
有名ブランド「COACH(コーチ)」を思い起こさせる、しゃれの効いた柄が特徴。高知で育ち、不登校を経験したデザイナーが、地元への恩返しを試みた作品という。
アパレルブランド「高知」の中島匠一代表(25)は「高知財布」を約200個準備し、7月にネット上で発売を始めた。
当初は3日に1個売れるかどうかだったというが、8月にお笑いコンビNON STYLE石田明(38)がツイッターに写真入りで「COACHや思ったら高知やった」と投稿したのをきっかけに、全国から注文が殺到。一時は受注を中止するほどで、約6000個売れた。
匠一さんは発達障害の1つ「注意欠陥多動性障害」を抱え、中学校ではいじめられ不登校になったこともある。
だがその後、フリースクールでアートに出合い、夢中に。人の温かさにも触れ、周りと異なる自分を肯定できるようになった。
受注管理などは弟の大学生海斗さん(19)が担当。高知発のブランドを育て上げる夢を二人三脚で追っている。