新幹線、4時間切り年度内にも…東京―函館
東京から函館までの新幹線での所要時間が、今年度中にも4時間を切る見通しになった。
特急電車をやや上回る程度に抑えられている青函トンネルの走行速度を引き上げても安全性に問題ないことが確認されたためだ。
短縮時間はわずか3分だが、航空機とのシェア(市場占有率)争いで優位に立つ4時間の壁を超えることになる。東北・北海道新幹線は空路に勝てるだろうか。
9月2日未明、青函トンネル(全長54キロ)。時速160キロで走る新幹線が貨物列車とすれ違った。
列車には風圧測定器が搭載されており、かかった風圧などのデータが札幌市内の新幹線指令センターに送られた。
青函トンネル内は日本で唯一、新幹線と貨物列車が対面走行する区間だ。
すれ違い時に貨物が荷崩れしないよう、最速320キロを出せる東北・北海道新幹線は時速140キロに落としている。