スーツ市場縮小、女性向け礼服もレンタル開始へ
紳士服チェーン最大手の青山商事は11月にも、子どもの小学校受験の面接試験や卒園・入学式など、着る機会の限られた女性向けフォーマルスーツのレンタルを始める。業界の大手4社で初の取り組みという。
腕時計や靴といった身に着ける品でも、所有にこだわらずレンタルを活用する人が増えており、お得感を打ち出して利用者を取り込む。
上下で定価6万円程度のスーツを5日間(4泊5日)、税抜き1万5000円でレンタルする。全国約800店の「洋服の青山」で貸し出し、インターネットでの予約も受け付ける。
青山商事はすでに、モーニングなど男性向け礼服のレンタルを手がけている。女性向けフォーマルスーツは上下で4万〜10万円が一般的だが、年に数回しか着ない人が多い。クリーニングに出す手間もかかり、一定の利用があると判断した。
クールビズの定着などで、スーツ市場は縮小している。