爆発物や銃器を自動検知 東京五輪向けテロ対策強化
国土交通省は23日、羽田空港の国際線旅客ターミナルビルで、爆発物や毒物、銃器を自動検知するシステムの実証実験を公開した。
2020年東京五輪・パラリンピックに備え、不特定多数の人が集まる一方、警備が手薄な「ソフトターゲット」のテロ対策強化の一環。
実験場所は、自由に立ち入りができる「一般区域」で、一般利用客も加わり、システムの有効性を確かめた。
実験は22〜26日の日程で行われており、出発、到着ロビーと駐車場の計3カ所に機器を設置。
金属を検知するゲート型の機器は、スマートフォンや硬貨には反応しない一方、拳銃やナイフに反応するなど検知の精度を4段階に分けて設定できる仕組み。
模擬の拳銃を持った参加者が、ゲートを通過すると、システムに表示が出ていた。
ほかにも、爆発物に触れた人物に残った火薬成分に反応する自動改札機に似た形の機器や、空気中から猛毒の化学物質VXなどを含む350種以上のガスを検知する機器が実験に使われている。
システムは日立製作所やNECなどが製作した。