日本人も標的…五輪「チケット無料」の偽メール
2020年の東京五輪に便乗し、無料チケットの提供を装った不正メールによるサイバー攻撃がネット上で計画されていたことが、データ分析会社アントゥイット(東京)の調査でわかった。実際にネット利用者に送られたとみられるという。
世界的に注目度が高い五輪はサイバー攻撃の標的になりやすく、今後も似たような攻撃が続く可能性があるとして警戒を呼びかけている。
同社は今年8月下旬、特殊なソフトで利用者を秘匿できるダークウェブ(闇サイト)の複数のサイトで、こうした書き込みがあるのを見つけた。
書き込みには、「TOKYO2020」「無料チケット」などと記された日本語の偽メールの文面も掲載されていた。
チケットの提供をうたった偽のメールやショートメッセージサービス(SMS)を不特定多数に送り、本文に貼り付けた不正サイトのアドレスに接続させてウイルスに感染させ、情報を盗み取る手口だった。