逆走7割集中、高速道無料出口に「入るな」看板
多発する三陸道での逆走を防止するため、国土交通省仙台河川国道事務所や宮城県警高速隊などの関係機関は、無料区間の17か所のインターチェンジ(IC)に、誤進入の注意を呼びかける新たな看板を設置することを決めた。
15日には三陸道春日パーキングエリア(利府町)で、看板が見えやすいか確認するための試験設置を行うとともに、共同で製作した逆走の危険を伝えるチラシを200人のドライバーに手渡した。
県警高速隊によると、県内で逆走車についての通報は、2015〜17年の3年間で63件あり、そのうち約7割が三陸道での発生だった。無料区間がある場所では料金所がないため、多発の原因につながっているとみられる。
今年も10月末時点で20件(三陸道8件)の通報があり、関係機関は対策を強化することにした。
これまでも誤進入防止の看板はあるが、新しい看板は、黄色の反射板に進入禁止の標識と「入るな」「逆走です」の言葉が赤字で書かれ、目を引く作りになっている。
設置されるのは鳴瀬奥松島IC(東松島市)―気仙沼中央IC(気仙沼市)間のICの出口付近計17か所。今後、順次設置していく。
また、チラシは運転免許の更新時などに配布する予定という。
同事務所の中村幹男副所長は「標識を注視し、交通ルールを守って運転してほしい」と呼びかけている。