危険タックル被害、関学大奥野が年間最優秀選手
アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝「甲子園ボウル」で16日、学生日本一になった関西学院大学2年生QB奥野耕世選手(20)が、年間最優秀選手に選ばれた。
今年5月の日本大学との定期戦で危険なタックルを受けて負傷し、フィールド以外でも重圧を受けてきた奥野選手は、「自分一人では、精神的に立ち直れなかった。色々な人に助けてもらったお陰で、ここまで来ることができた」と感謝した。
奥野選手は先発出場し、チームを勝利に導いた。負傷後、より素早く投げることができるフォームに改造するなどした成果が出た。
今季の関西学生リーグ戦では、チームが報道陣に対して日大戦についての質問の自粛を要請していた。
奥野選手は「こんな1年はもう経験することはないでしょう」と振り返った。
チームの小野宏ディレクター(57)は「彼があの出来事に惑わされず、フットボールに集中して成長できたことは大きい」と話した。