介助犬に名誉学位 ニューヨーク州のクラークソン大が粋な計らい
米ニューヨーク州ポツダムにあるクラークソン大が介助犬の「グリフィン」に名誉学位を授与した。
グリフィンは同大学の学生、ブリタニー・ホーリーさん(24)の生活を支える介助犬。
ホーリーさんは慢性的な痛みから生活に車いすが必要だが、グリフィンはホーリーさんがレーザーポインターで指し示しすものを取ってきたり、ドアの開け閉めなどをキャンパス内でもサポートしてきた。
AP通信によれば、グリフィンはウエスト・バージニア州の刑務所内で実施されていた介助犬の養成プログラムで訓練を受けた犬の一匹。
同プログラムでは服役囚たちが犬に高度の技術を身につけさせ、それを求める人が面会に来たとき、犬たちに人間を選ばせるシステムとなっている。
ホーリーさんによれば、ほとんどの犬が車いすを恐れて近寄らなかったが、グリフィンだけはホーリーさんの膝の上に乗って彼女の顔をペロリとなめたと言う。
その後“2人”は肉体的、精神的に傷ついた軍人のための療養施設(ノース・カロライナ州)にインターンとして勤務。そしてホーリーさんはクラークソン大で「作業療法」の学位を取得した。
大学側では彼女の学位取得にはグリフィンの存在が欠かせなかったとして、その貢献度を高く評価。グリフィンにも名誉学位を与えて“卒業生”の一員に加えた。