来年4月の統合承認 出光と昭シェルが株主総会
石油元売り大手の出光興産と昭和シェル石油は18日、臨時株主総会をそれぞれ東京都内で開いた。株主は経営統合の議案を承認し、手続きが全て終了した。
出光創業家の反対で当初の計画から大幅に遅れたが、2019年4月1日の新会社誕生が確定。石油元売りは再編で先手を打った最大手のJXTGホールディングスとの2強体制となる。
昭和シェルの株主に出光株を割り当てる「株式交換」により、出光が昭和シェルを完全子会社にし、両社の業務を統括する。社名は対外的に「出光昭和シェル」を使う。出光と昭和シェルの給油所のブランドは当面、並立させる。グループで7カ所の製油所も維持する。
両社は15年7月に統合方針を発表した。早ければ16年秋に合併する計画だったが、出光の大株主の創業家が反対し、暗礁に乗り上げた。両社は今年7月、創業家側から新会社の取締役を受け入れることで折り合い、19年4月に統合すると発表した。
新会社の社長は出光の木藤俊一社長が就任、会長には出光の月岡隆会長、副会長には昭和シェルの亀岡剛社長を充てる。創業家からは出光昭介名誉会長の長男正和氏が非常勤の取締役に就く。
両社は既に調達や人事など一部の部門で事務所を一体にし、経営の合理化を進めている。
出光は総会終了後「経営統合を通じて、持続的な成長が可能な強い企業体にしていく」とのコメントを発表した。
昭和シェルの総会に出席した60代の男性株主は「社風が違うと心配する株主もいるが、私は乗り越えてくれると思う」と話した。一方、出光の60代の男性株主は「混乱を招いた創業家が取締役に就くのはふさわしくない」と批判した。
出光創業家の反対で当初の計画から大幅に遅れたが、2019年4月1日の新会社誕生が確定。石油元売りは再編で先手を打った最大手のJXTGホールディングスとの2強体制となる。
昭和シェルの株主に出光株を割り当てる「株式交換」により、出光が昭和シェルを完全子会社にし、両社の業務を統括する。社名は対外的に「出光昭和シェル」を使う。出光と昭和シェルの給油所のブランドは当面、並立させる。グループで7カ所の製油所も維持する。
両社は15年7月に統合方針を発表した。早ければ16年秋に合併する計画だったが、出光の大株主の創業家が反対し、暗礁に乗り上げた。両社は今年7月、創業家側から新会社の取締役を受け入れることで折り合い、19年4月に統合すると発表した。
新会社の社長は出光の木藤俊一社長が就任、会長には出光の月岡隆会長、副会長には昭和シェルの亀岡剛社長を充てる。創業家からは出光昭介名誉会長の長男正和氏が非常勤の取締役に就く。
両社は既に調達や人事など一部の部門で事務所を一体にし、経営の合理化を進めている。
出光は総会終了後「経営統合を通じて、持続的な成長が可能な強い企業体にしていく」とのコメントを発表した。
昭和シェルの総会に出席した60代の男性株主は「社風が違うと心配する株主もいるが、私は乗り越えてくれると思う」と話した。一方、出光の60代の男性株主は「混乱を招いた創業家が取締役に就くのはふさわしくない」と批判した。