ASKAさん映像提供、タクシー会社に賠償命令
タクシーに乗車した際の車載カメラの映像が民放各社に無断提供されて放映され、プライバシーを侵害されたとして、歌手のASKAさん(60)がタクシー会社「三陽自動車交通」(東京)に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(吉村真幸裁判長)は16日、同社に220万円の支払いを命じた。
判決などによると、ASKAさんは2016年11月28日、都内で同社のタクシーに乗って帰宅した後、覚醒剤取締法違反(使用)容疑で警視庁に逮捕された。
同社は翌29日、ASKAさんが車内で運転手と話す様子が記録された映像を民放4社に提供し、各社が情報番組などで放映。
ASKAさんは同年12月、不起訴(嫌疑不十分)となった。
同社側は「社会的注目を集めた事件の容疑者の逮捕直前の映像で、報道機関に提供した行為には公益性がある」と主張したが、判決はプライバシー侵害を認め、「事件とタクシーに関係はなく、映像の提供に公益性はなかった」と指摘した。
三陽自動車交通の話「現時点ではコメントできない」
判決などによると、ASKAさんは2016年11月28日、都内で同社のタクシーに乗って帰宅した後、覚醒剤取締法違反(使用)容疑で警視庁に逮捕された。
同社は翌29日、ASKAさんが車内で運転手と話す様子が記録された映像を民放4社に提供し、各社が情報番組などで放映。
ASKAさんは同年12月、不起訴(嫌疑不十分)となった。
同社側は「社会的注目を集めた事件の容疑者の逮捕直前の映像で、報道機関に提供した行為には公益性がある」と主張したが、判決はプライバシー侵害を認め、「事件とタクシーに関係はなく、映像の提供に公益性はなかった」と指摘した。
三陽自動車交通の話「現時点ではコメントできない」