中国の化学工場大爆発、死者47人に 負傷者は640人
中国国営通信の新華社によると、中国江蘇省塩城市響水県の化学工場で21日に起きた大規模爆発で、死者が47人に上った。
市政府によると負傷者は計約640人。約30人が重体で、58人が重傷を負った。
地元当局は工場関係者らを拘束するとともに、爆発原因を調べている。
当時、工場内に何人いたかは不明。工場内のベンゼンが引火、爆発したとみられる。
爆風で周辺の広い範囲で学校や住居の窓ガラスが割れるなどしたほか、現場には大きな穴ができた。
欧州歴訪中の習近平国家主席は救援活動に全力を尽くすよう指示した。
工場を運営する企業は2007年に設立。中国メディアによると、これまでに廃棄物処理を巡ってたびたび環境規制に違反し、行政処罰を受けていたという。
中国では安全管理の不徹底で工場などでの事故が多発。
15年8月には化学物質を保管する天津市の倉庫で爆発があり、170人以上が犠牲となった。