電通、3年前にも社員が長時間労働で過労死
新入社員が去年12月に自殺し労災認定された広告代理店「電通」で、3年前に病死した男性社員も労災認定されていたことがわかった。
広告代理店「電通」で2013年6月に当時30歳で病死した男性社員について、三田労働基準監督署が長時間労働が原因の過労死と認め、労災認定していたことがわかった。
電通をめぐっては、去年12月、新入社員だった高橋まつりさんが自殺し、労災と認められていて、厚生労働省は電通の本社や支社、地方の子会社に立ち入り調査し、労務時間管理の状況などを詳しく調べている。
塩崎恭久厚労相は21日朝の閣議後に会見し、「調査の結果を踏まえて、法律違反には厳正に対処しないといけない」と述べた。
電通では、2014年に関西支社で、去年にも東京本社で、社員に対して違法な長時間の残業をさせていたとして、労働基準監督署から是正勧告を受けていたことがわかった。
是正勧告後も違法な長時間労働を続けていた疑いが強く、書類送検される可能性が出ている。