青森の水族館から消えた絶滅危惧種「アオウミガメ」死骸で発見 盗んで山に放置か
昨年8月に青森県営浅虫水族館(青森市)からいなくなった絶滅危惧種アオウミガメの死骸が、水族館の裏山で見つかっていたことが19日、分かった。
県警は何者かが盗んで放置したとみて窃盗事件として捜査している。
水族館によると、昨年9月15日、敷地裏側の階段を上った先で草刈りをしていた作業員が、腐敗した状態のカメを見つけた。
甲羅は約50センチで、大きさから消えたカメで間違いないという。
飼育していた屋外プールはフェンスで囲まれ、カメが逃げ出すことは困難で、裏山も自力で登れる場所ではない。
死骸が見つかった周辺には、カメが歩き回った形跡が残っていた。
佐藤康也副館長(57)は「非常に残念だ。あまりにもカメがかわいそう」と話した。
水族館は昨年8月2日、飼育していた9匹のカメが1匹足りないことに気付き、翌日に県警へ被害届を出した。
アオウミガメは環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている。