「今度こそ殺しに来るかも」冨田さん母、厳罰求める
殺人事件と考えてください−。東京都小金井市で昨年5月、歌手活動をしていた冨田真由さん(21)が刺され、一時重体になった事件で、殺人未遂などに問われた無職岩埼友宏被告(28)の裁判員裁判は21日、東京地裁立川支部(阿部浩巳裁判長)で証人尋問を行った。
冨田さんの母親が午後に出廷。娘には心身ともに傷が残り、後遺症に苦しみ、泣いたり叫んだりしていることを明かした。
「娘はこの事件で生き残ったが、死んでもおかしくなかった。私は殺人事件と考えている。犯人はそれぐらいひどいことをした。皆さんもそう感じてほしい」。
裂傷が数ミリずれて、太い血管を傷つけていたら、病院搬送が少しでも遅れていたら、出血多量で亡くなっていた。
「犯人に苦しめられた。許せない気持ち。体と心の治療にどれだけかかるか、分からない」。
裁判所に厳罰を求めた。
「犯人が刑務所から出てきたら、精神面の治療は一からやり直しになるかもしれない。今度こそ娘を殺しに来るかもしれない。娘が安心して、希望を持って生活できるような判決をお願いしたい」。
約50分、涙声の訴えが続いた。
証言台の周囲についたてが設けられ、岩埼被告と顔を合わせることはなかった。被告は視線を落とし、冷静な様子だった。
冨田さんはこの日午前、ついたてに囲まれた検察側の席で傍聴。今日22日には、冨田さんの意見陳述と被告人質問が予定されている。
弁護人はこの日、被告が冨田さんに損害賠償金として200万円を支払う提案をしたことを明かした。
冨田さんの母親が午後に出廷。娘には心身ともに傷が残り、後遺症に苦しみ、泣いたり叫んだりしていることを明かした。
「娘はこの事件で生き残ったが、死んでもおかしくなかった。私は殺人事件と考えている。犯人はそれぐらいひどいことをした。皆さんもそう感じてほしい」。
裂傷が数ミリずれて、太い血管を傷つけていたら、病院搬送が少しでも遅れていたら、出血多量で亡くなっていた。
「犯人に苦しめられた。許せない気持ち。体と心の治療にどれだけかかるか、分からない」。
裁判所に厳罰を求めた。
「犯人が刑務所から出てきたら、精神面の治療は一からやり直しになるかもしれない。今度こそ娘を殺しに来るかもしれない。娘が安心して、希望を持って生活できるような判決をお願いしたい」。
約50分、涙声の訴えが続いた。
証言台の周囲についたてが設けられ、岩埼被告と顔を合わせることはなかった。被告は視線を落とし、冷静な様子だった。
冨田さんはこの日午前、ついたてに囲まれた検察側の席で傍聴。今日22日には、冨田さんの意見陳述と被告人質問が予定されている。
弁護人はこの日、被告が冨田さんに損害賠償金として200万円を支払う提案をしたことを明かした。