「氷見牛」として販売 食肉会社は偽装否定
富山県の食肉販売会社が、地元のブランド肉「氷見牛」として販売した肉の一部に、他の国産牛肉が混在していた可能性があることがわかった。
会社側は「ミスで混入した」として偽装を否定している。
疑いが持たれているのは、富山県氷見市の食肉販売会社「細川」。
北陸農政局と富山県が22日、本社と併設している焼き肉店を立ち入り検査した。
細川は市内で経営する精肉店と飲食店計3店舗で、氷見牛として販売していた肉の中に他の国産牛の肉が混入していた疑いが持たれている。
細川好昭社長は取材に対し、「氷見牛をラベルのない状態で、他の産地の肉と棚を分けて、冷蔵庫で保管していた」としていて、偽装を否定した。
細川社長「信じがたいこと。肉を切った後の処理など管理の甘さがあった」
氷見牛はふるさと納税の返礼品として、2014年度から採用されている。
今年度は12月までに、全国から383件の申し込みがあり、このうち、細川が製造した品は、全体の約7割にあたる277件。
氷見牛ブランド促進協議会・高倉清孝会長「生産者のショックは非常に大きい」
国と県では、流通経路を含めさらに詳しく調べて不適切だった場合は直接、業者に指導する方針。