「誰も住んでいないのに電気がついている家も…」 空き家から出火、6棟全半焼 埼玉・志木
26日午後9時5分ごろ、埼玉県志木市中宗岡の空き家から火が出ているのを近くに住む女性(66)が発見、119番通報した。
この火事で、木造2階建て住宅1棟と同空き家3棟、木造平屋の空き家1棟の計5棟が全焼。
さらに近くの住宅1棟が半焼、別の住宅1棟で雨どいが溶けるなどした。
朝霞署によると、全焼した住宅の会社員男性(53)は出火当時、外出しており、火事によるけが人はなかった。
同署は不審火の可能性も視野に捜査している。
現場は空き家などが密集しており、近所に住む男性(78)は「風向きによってはうちに燃え移ってもおかしくなかった。10年以上誰も住んでいないのに電気が通っている家があり、危険を感じていた」と眉をひそめた。
志木市環境推進課によると、今年度から空き家の情報管理システム構築に向けて調査に取り組み、確認された約200軒について3月上旬、所有者らに所有の意思や使途の確認を行う予定だった。
同課は「このようなことが起こらないために取り組んでいたので遺憾。対策に一層力を入れたい」としている。