ワカサギ釣りの4人転落死 岩手、氷割れた池で発見
岩手県奥州市江刺区のため池に張った氷が割れ、ワカサギ釣りの男性ら4人が転落したとみられる事故で、県警と地元消防は28日午前、ダイバーを潜らせるなどして捜索を再開、池の中から男性4人を発見した。いずれも心肺停止状態。
江刺署によると、見つかったのは27日から行方不明となっていた4人で、いずれも同市水沢区に住む佐藤利男さん(71)、高橋勇一さん(73)、佐藤安志さん(73)、千葉万治さん(88)。
27日の捜索で、氷に幅7〜8メートルほどの穴が確認された。
28日朝には氷が張って穴がふさがっていたが、ここから落ちたとみて、ダイバーが氷を割って潜り、4人を見つけたという。池の深さは最大5メートル程度。
佐藤利男さんは27日午前、家族に「ワカサギ釣りに行く」と伝えて車で家を出た。
家族が夕方、「連絡が取れない」と消防に通報。
池の厚さ5センチほどの氷の上に、釣り道具と椅子、氷に穴を開ける器具などが残されていた。
付近には4人が乗ってきたとみられる無人の車3台があった。
池はJR水沢駅から北東に約10キロ。周囲は水田や森林に囲まれている。