ネット不審通信、急増2・3倍…IoT標的か
インターネット上でサイバー攻撃の標的を探索する不審な通信が、2016年は前年の2・3倍に急増したことが警察庁のまとめでわかった。
ネット接続できる家電製品などのIoT機器を乗っ取るウイルス「Mirai」(ミライ)が半数以上を占めているとみられ、同庁が警戒を強めている。
同庁は、ウイルス感染やホームページ改ざんなどを狙う不審な通信をセンサーで検知。
16年は1日平均1692件に上り、このうちミライとみられる通信は868・5件で、前年の5・7倍に増えた。
ミライに感染したIoT機器は遠隔操作され、官公庁や企業のサーバーをダウンさせるDDoS(ディードス)攻撃の踏み台に悪用される。
同庁は「IoT機器はパスワードを初期設定のまま使わないでほしい」と呼びかけている。