「ファクタリング」装う、新手のヤミ金融が横行
事業者の資金繰りに用いられる金融サービス「ファクタリング」を装った新手のヤミ金融が横行しているとして、大阪府警が取り締まり強化に乗り出した。
民事訴訟で「高金利の貸金契約に準じる」と認定されたケースもあり、多重債務者の支援団体などは「資金繰りに窮した中小企業が食い物にされている」と注意を呼びかけている。
ファクターは代理人や仲買人を意味する英語で、ファクタリングは、企業の持つ売掛債権を買い取るサービスだ。
たとえば、企業が取引先からの未収金100万円の債権を、90万円でファクタリング業者に売れば、受取日より早く現金を手にできる利点がある。
業者はその後、この取引先に100万円を請求する仕組みだ。
しかし、一部の業者は一定期間後、債権を企業に100万円で買い戻させており、日本貸金業協会は「実質は90万円を貸し、10万円の利息を取る貸金契約で、貸金業にあたる」とみる。
債権を担保に、企業に金を貸すケースもある。