結合双生児だったドクさん、広島で客員教授に
ベトナム戦争で米軍が散布した枯れ葉剤の影響とされる結合双生児として生まれ、分離手術を受けたグエン・ドクさん(36)が4月、広島国際大(広島県東広島市)の客員教授に就任する。
年に数回、平和や命の大切さなどを講義する予定。
同大学によると、ドクさんが昨年10月に広島を訪れた際、久保田トミ子副学長に「日本で働きたい」と話したことがきっかけ。
久保田副学長は「ドクさんの体験は、人の命に関わる仕事を目指す学生の魂を揺さぶるだろう」と期待している。
ドクさんは1981年、兄のベトさん(2007年に死去)と下半身がつながった状態で生まれ、88年の分離手術で歩行可能となった。