「D51」、44年ぶり動いた…圧縮空気動力に
全国的にも珍しい個人所有の蒸気機関車(SL)を今年1月に購入し、復活を目指して整備を進めてきた運送会社「アチハ」(大阪市住之江区)は25日、和歌山県有田川町の有田川鉄道公園で試験走行を実施した。
このSLは「デゴイチ」の愛称で親しまれた「D51」827号機。
石炭ではなく、軽油で動くコンプレッサーの圧縮空気を動力に、有田鉄道の廃線跡を活用した公園内の線路で約200メートルを4往復した。
827号機は岐阜県内など約215万キロを走行後、1973年7月に引退。同年11月に愛知県あま市の男性が購入し、専用車庫に保管していた。
保管時に整備を手伝った岐阜県関市の会社員(18)は「立派な姿を見せてくれた」と感動していた。