トランプ氏、虚偽の俗説もとにツイート イスラム教徒射殺を称賛
トランプ米大統領がスペイン暴走テロを受け、イスラム教徒のテロリストを多数射殺したとされる20世紀初頭の米軍人をツイッターで称賛したことに対し、米メディアは18日、虚偽の俗説でデマだと伝えた。
イスラム教徒が反発する可能性もあり、安直な発言が波紋を広げている。
トランプ氏は17日「パーシング将軍が拘束したテロリストに何をしたか学べ。過激なイスラムテロはその後35年間起きなかった」とつぶやいた。
パーシング氏は第1次世界大戦などで戦功を挙げた軍人。
フィリピンでイスラム戦闘員約50人を、イスラム教徒にとって禁忌である豚の血に漬けた銃弾で射殺したとの俗説がある。
この話は保守派の間で広まっており、トランプ氏は選挙集会で繰り返し話していた。
米CBSテレビなどによると、歴史学者らは真実ではないと指摘。
当時の戦史に詳しい学者の一人は「(この俗説が)いまだに出回っていることに驚いている」と話した。