トランプ大統領「北朝鮮を完全に破壊」就任後初の国連総会演説
トランプ米大統領が19日、就任後初めてニューヨークの国連本部で国連総会の一般討論演説に臨み、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への糾弾に相当な時間を割き、「北朝鮮の体制は下劣」などと金正恩体制との対決姿勢を前面に出した。
国連本部の総会議場には立ち見の外交官があふれたが、約40分の演説の間、拍手はまばらで、トランプ氏が掲げる「米国第一」主義が冷ややかに受け止められていることを印象付けた。
共同電によると、演説でトランプ氏は、金正恩朝鮮労働党委員長を「ロケットマン」と呼び、核・ミサイル開発を念頭に「自殺行為」を行っていると批判。
日本人拉致問題にも触れ、人権問題も追及した。
北朝鮮の「完全破壊」を警告した場面では、議場からざわめきが起きた。
北朝鮮の慈成男国連大使は演説中に席を立ち、抗議の姿勢を表した。
トランプ氏は19日午前、メラニア夫人と共に、ニューヨーク・マンハッタンの「トランプタワー」から国連本部入り。
周辺は全面通行止めとなり、物々しい雰囲気となった。