息のあったパフォーマンスを見せるＢＴＳ（防弾少年団）＝京セラドーム大阪

韓国の男性７人グループ・ＢＴＳ（防弾少年団）が１５日、京セラドーム大阪でコンサートを行った。
人気沸騰中の７人にとって、日本で初のドーム公演で、前日と合わせて計８万人を熱狂させた。

即完売したプラチナチケットをゲットした浪速っ子が燃え上がった。
シンクロ率の高いダンスやメンバー自ら制作する音楽が支持され、Ｋ−ＰＯＰを代表するグループに成長した７人は、代表曲「血、汗、涙」や「ＤＮＡ」など２１曲を披露。目を潤ませたＶ（２１）は「この瞬間をきっと覚えています」と会場を見渡した。

最新アルバム「ＬＯＶＥ　ＹＯＵＲＳＥＬＦ　承　“Ｈｅｒ”」は、輸入盤ながら９日付けのオリコン週間１位を記録。
人気は世界規模で、米ビルボードでも７位に入り、ｉＴｕｎｅｓでは７３カ国で首位を獲得した。

ネット戦略に力を入れ、物語性の強いＭＶや、メンバーの素顔が伝わる動画を積極的に配信。
パフォーマンス力やファンが推理したくなる謎をリアルタイムで発信し、国境を越えた人気を呼び込んだ。
日本でもＳＮＳ世代の１０〜２０代女性に強く、１４日の公演前には「京セラドーム大阪」がツイッターのトレンド１位となった。

破竹の勢いで進撃する７人はこの日、最後に地上３０メートルのバルーンに乗って会場を１周。
ジョングク（２０）が「夢か現実かわからないほどでした」と投げキッスすると黄色い歓声はピークを迎えた。

所属レコード会社・ユニバーサルの関係者は「弊社でもＫ−ＰＯＰの枠を超え、テイラー・スウィフトやジャスティン・ビーバーのような世界的スターと同格の存在」と説明。
今夏から世界戦略の一環で日本でのグループ表記を「ＢＴＳ」に統一した。
１２月６日に日本での第８弾シングルが発売され、最新アルバム収録曲の日本語バージョンなどを収録予定。防弾フィーバーはさらに加速しそうだ。