クルド民兵組織、「イスラム国首都」を完全制圧
イスラム過激派組織「イスラム国」の掃討作戦を行うクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」は17日、「イスラム国」が「首都」と位置づけるシリア北部ラッカでの軍事作戦を終了し、完全に制圧した。
シリア、イラク両国で支配を広げた「国家」は、「首都」の陥落により、壊滅的な打撃を受けた。
同民主軍の報道官は17日、本紙の取材に対し、「全ての軍事作戦を終え、ラッカ全域を支配下に置いた」と述べた。
民間団体「シリア人権監視団」のラミ・アブドルラフマン代表も同日、「『イスラム国』戦闘員はラッカから掃討された」と話した。
同民主軍は17日、ラッカで「イスラム国」の拠点となっていた病院や競技場を相次いで制圧した。
同民主軍報道官は、今後も爆発物の除去や残党勢力の捜索を続けるとしている。