野際さんラスト「必殺仕事人」新春放送 東山「魂見せてもらった」
少年隊の東山紀之(51)が主演するテレビ朝日のスペシャルドラマ「必殺仕事人」が、来年新春に放送されることになった。
主人公、渡辺小五郎の姑役を演じた野際陽子さんが6月に死去(享年81)。3月に京都で行われた撮影には体調不良を押して参加した。
遺作は9月末まで放送されていた同局の昼ドラマ「やすらぎの郷」になったが、今作は、2007年からレギュラー出演していた野際さんにとって「最後の必殺仕事人」になる。
東山は「京都に来ることができないという話もあったが、体力を振り絞って撮影に来て、苦しさをみじんも見せなかった。女優としての魂を見せてもらった」と語った。
野際さんは、娘(中越典子)夫婦が子宝に恵まれないことを嘆いている姑役。小五郎を「ムコ殿」と呼んで過保護気味に扱いながら、チクリと言うコミカルなキャラクターで視聴者に親しまれた。
東山は思い出を明かす。
数年前に「必殺」の撮影中に野際さんの誕生パーティーを、中越を交えて開いた際、共演するTOKIOの松岡昌宏(40)がサプライズでケーキを持ってきた。
野際さんは大喜びしていたが、後日、テレビで「山口さんがケーキを持ってきてくれた」と、松岡と山口達也(45)を間違えて話したという。
東山は「松岡に“おまえもまだまだだな”と話しましたね」と回想した。
母のように慕った野際さんを失い「僕らが一生懸命やることでシリーズを継続させて野際さんに喜んでもらわなければ」と決意を新たにした。
次作以降、姑役をどう扱うかは「未定」(同局)という。
1979年に藤田まことさん主演でスタートしたシリーズは、07年に東山主演で復活。今回は「復活10周年」と銘打たれる。