貴乃花親方、20日理事会で「巡業部長」処分検討へ
元横綱日馬富士関の暴行問題で、日本相撲協会と、被害に遭った平幕貴ノ岩の師匠の貴乃花親方(元横綱)が、またもすれ違った。
協会の危機管理委による貴ノ岩への事情聴取を13日に予定していたが実現せず。
貴乃花親方は前日12日に、検察の処分が出るまで協力しない意向を、文書で伝えていたことも判明した。
20日の臨時理事会では、貴ノ岩への聴取がないまま危機管理委は調査報告を行い、巡業中の報告を怠った貴乃花親方らへの処分も検討する見通し。このままでは20日も対立は避けられない。
協会執行部の言動の端々から、怒りがにじみ出ていた。
5度目の部屋訪問も貴乃花親方に会えず、両国国技館内の協会に戻った危機管理委の鏡山部長(元関脇多賀竜)は「今日が聴取の日だったので待っていた。来ないということは(今は協力しない)意思表示でしょう」と、吐き捨てるように言った。
11月30日の理事会で、捜査終了後は貴ノ岩の聴取に応じると貴乃花親方から約束を取り付けていた。
最終報告に向けて、最後のピースが埋まるはずだったが両者の認識は違った。
貴ノ岩に聴取ができないまま迎えざるを得ない臨時理事会。
協会側と貴乃花親方の溝は深まるばかりで、20日は紛糾必至だ。