覚せい剤に見せかけた砂糖入りの袋を警察官の前でわざと落として逃げたとして偽計業務妨害の罪に問われた「ユーチューバー」の男の初公判が１５日、福井簡裁で開かれた。
男は「覚せい剤撲滅の啓発のため、素材を作るつもりだった」などと話し、無罪を主張した。

この裁判は、福井県越前市の自称広告業・鹿谷大治被告（３１）が今年８月、ＪＲ福井駅前の交番の前で覚せい剤に見せかけた砂糖入りのポリ袋を警察官の前でわざと落として逃げ、業務を妨害した偽計業務妨害の罪に問われているもの。

１５日の初公判で鹿谷被告は、「大勢の警察官が来るとは思っておらず、覚せい剤撲滅の啓発のため素材を作るつもりだった」と持論を展開し、弁護側は一連の警察の業務は権力的公務であるため、業務妨害にはあたらないと無罪を主張した。

次の公判は来年の１月２３日に開かれる。