新築マンション27年ぶり高値…平均5908万
不動産経済研究所が22日発表した2017年の首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)の新築マンション市況によると、1戸当たりの平均価格は前年よりも7・6%高い5908万円で、27年ぶりの高値水準となった。
都心志向の強まりや人件費の高騰などが押し上げた。
新築物件の価格高騰で、手ごろな中古マンションに消費者の目線が移っている。
同研究所によると、首都圏の新築マンションの発売戸数は前年比0・4%増の3万5898戸と、わずかながら4年ぶりに増加した。
ただ、価格が高止まりしていることが影響し、発売した月に売れた割合を示す契約率の年間平均は68・1%と、好不調の目安となる7割を下回った。
1戸当たりの平均価格は、1973年の調査開始以来で最も高かったバブル期の90年(6123万円)に次ぐ水準だ。
1億円を超える「億ション」は1928戸で、前年の1265戸よりも大幅に増えた。