有明海で赤貝密漁 70代夫婦を逮捕
佐賀県沖の有明海で22日、赤貝を密漁したとして、70代の夫婦が逮捕された。逮捕の際、漁船の逃走は1時間にも及んだという。
漁業法違反の疑いで逮捕されたのは、佐賀県鹿島市の漁業・藤田健次容疑者(74)と妻のマサノ容疑者(71)の2人。
警察によると2人は22日午後4時半ごろ、佐賀県の許可を得ずに有明海で底引き網を使い、赤貝を密漁した疑いがもたれている。
匿名の情報をもとに警察と海上保安部などが張り込んでいたという。
佐賀県有明水産振興センターによると、佐賀県では赤貝は1キロあたり30〜40円で取引されるが、島根県などほかの県では10倍近い値段で売れるという情報もあり、藤田容疑者らは独自の販売ルートでの密売を目的に漁をした疑いもあるとみられる。
2人は容疑を認めていて、警察は余罪や動機などを調べている。