受動喫煙の県条例、罰則適用ゼロ 神奈川、違反は約千件で横ばい
神奈川県が全国で初めて導入した受動喫煙防止条例の罰則を2010年度の施行から8年間で一度も適用せず、近年は違反件数も千件前後で横ばいとなっていることが20日、分かった。
政府は20年東京五輪・パラリンピックを前に受動喫煙対策を強化する法改正案を国会に提出したが、先行事例である同条例の運用状況からは、実効的な規制への課題も浮かぶ。
条例を巡っては、県が年間900件以上の違反を確認しながら、16年度までに一度も罰則適用や、その前段となる立ち入り調査をしていなかったことが昨年に判明。
県によると、施設側の協力が得にくい事情もあり、17年度もこれらの措置を取らない。
政府は20年東京五輪・パラリンピックを前に受動喫煙対策を強化する法改正案を国会に提出したが、先行事例である同条例の運用状況からは、実効的な規制への課題も浮かぶ。
条例を巡っては、県が年間900件以上の違反を確認しながら、16年度までに一度も罰則適用や、その前段となる立ち入り調査をしていなかったことが昨年に判明。
県によると、施設側の協力が得にくい事情もあり、17年度もこれらの措置を取らない。