酒田南高校（山形県酒田市）は１９日、野球部の２、３年生部員が１２日に１年生部員に暴力を振るう事案があったと発表した。
同校は今月下旬から行われる春季東北地区高校野球県大会の地区予選への出場を辞退することを決めた。

発表によると、１２日午後１０時頃、寮の空き部屋で、３年生２人と２年生５人が、１年生１人の胸ぐらをつかんで押し倒したり、腕や足をたたいたりするなどの暴力を振るった。１年生の腕や足にはあざが残ったという。

１３日朝に１年生部員の保護者から連絡があり、発覚した。
暴力を振るった部員らは同校の聞き取りに対し、「（１年生の）日頃の生活態度や上級生への口の利き方が悪く、注意しているうちにエスカレートした」などと話したという。
同校は県高野連を通じ、日本高野連に事案を報告。野球部の活動を自粛している。

戸嶋博男副校長は取材に対し、「けがをした生徒や保護者に大変申し訳ない。応援してくれている地域の人々の思いも台無しにしてしまった」と話した。

同校の野球部は春夏合わせて１１回、甲子園に出場している強豪。