乙武洋匡氏「ファーストの会」から出馬へ 柿沢未途前衆院議員辞職の東京15区補選…小池百合子知事自ら打診
公選法違反事件で有罪が確定した柿沢未途前衆院議員の辞職に伴う衆院東京15区補欠選挙(4月16日告示、28日投開票)で、東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が国政進出に向け設立した「ファーストの会」が、作家の乙武洋匡氏(47)を擁立する方針を固めたことが29日、関係者への取材で分かった。また、乙武氏のファーストの会副代表就任も同日発表された。
乙武氏は同会の政治塾で講師を務めたこともある。幹事長の尾島紘平氏(35)は乙武氏の同会への合流と補選での擁立理由について、「信頼関係の積み重ね。ずっとお付き合いがあった。各議員ともご飯を食べたり、関係を積み重ね、自然な流れで今に至った」と説明。また、合流即副代表就任理由については「立場に就いていただいた方が本人がやりやすいかと思い、打診し、快諾していただきました。これでもう、うちの人間ですから」と明かした。
乙武氏の事務所担当者は、出馬について「最終調整中です」と話すにとどめた。
一方、小池氏は定例会見で、「インクルーシブな社会を体現し、実現する人物であることからお声がけした」と、自ら立候補を打診したことを明らかにした。また、政党に広く支援を依頼するとした。自民党は都民ファとの連携を視野に入れており、都民ファは自民側などに擁立方針を伝えているという。