立てこもり男を逮捕 人質男性医師は負傷 住民約110人が避難 埼玉・ふじみ野
埼玉県ふじみ野市の住宅で発生した立てこもり事件で、県警は28日、猟銃のようなものを持って立てこもった男の身柄を確保、殺人未遂容疑で逮捕した。
男は50〜70代で、住人とみられる。人質は男性医師(44)で負傷している。男は電話で捜査員と会話した際、医師について「大丈夫だ」と説明したという。
また27日に搬送された2人のうちの1人は男性理学療法士(41)で、胸の辺りを撃たれて手術を受けたが、容体は不明としている。
ふじみ野市は近くの市立大井西中に避難所を設置し、住民約110人が避難。大井西中を含む周辺の小中学校3校は休校を決めた。
医師と理学療法士は、顔に催涙スプレーをかけられて搬送された別の1人と共に27日にこの住宅を訪問して事件に巻き込まれた。
消防によると、医師らは弔問のために訪れていたとしている。県警は詳しい経緯を調べている。
県警によると、男は立てこもっていた際に具体的な要求はせず、医師について「助けてあげたい。救出してもらいたい」と話していた。
事件は27日午後9時ごろ発生し、近くに住む男性が「バンバンという音がした」と110番した。