プーチン大統領、がん手術で一時的に権力手放す可能性?長期間の指揮権譲渡は拒否濃厚 海外報道
ロシアのプーチン大統領が、がんの手術を受けるため一時的に権力を手放すと米ニューヨーク・ポスト紙が報じた。
元ロシア対外情報庁中尉が運営しているとみられるロシアのSNSテレグラム・チャンネルGeneral SVRが、「プーチン大統領は医師から手術を受けなければならないと宣告された」と伝えているという。
英デーリー・メール紙、ザ・サン紙、ザ・ミラー紙の電子版も先月30日にそろって同様の内容を伝えている。
手術を受けて入院する間、自身と同じKGB(ソ連国家保安委員会)出身の元ロシア連邦保安庁長官ニコライ・パトルシェフ氏に指揮権を譲る予定だと伝えているが、プーチン大統領は長期間にわたって権力を譲渡することに同意する可能性は低いことから2、3日間だけになるだろうと付け加えている。
一方で、パトルシェフ氏は、プーチン大統領よりも狡猾で陰湿な人物だと伝えており、仮に同氏が権力を握った場合、ロシアの問題は増えるだけだと語り、そうならないよう一定の努力をすると述べているとニューヨーク・ポスト紙は伝えている。
デーリー・メール紙は、クレムリン内情に詳しい軍関係者の話として胃がんが進行して医師から手術を強く勧められ、4月後半に手術を受ける予定だったが延期され、5月9日の対独戦勝記念日後に手術を受ける可能性が高いと伝えている。
情報の真偽のほどは定かではないが、2月24日のウクライナ侵攻以降、複数の欧米メディアがプーチン大統領の健康不安説を取り上げている。
公開された会談中の映像の様子からパーキンソン病を疑う声が出ていたほか、先月にはロシアの独立系メディアが2016年から20年の間に35回甲状腺の専門医と面会しており、甲状腺がんの可能性があると報じていた。