若年ニート20人に1人 横浜市推計 ひきこもりは8000人
横浜市が市内の若者を対象に実施した実態調査で、20人に1人が就職せず通学もしていない「無業者(ニート)」という推計結果が出た。
ひきこもり状態の若者も約8千人に上るとしている。
市は「相当な数の若年無業者に対し、支援が十分足りていない」と分析する。(中沢誠)
調査は、ひきこもりの若者支援のあり方を探るため、昨年8〜9月に初めて実施。
15〜39歳の男女から無作為に抽出した3千人にアンケートを行い、1386人から回答があった。
働いていないと答えた若者は4・98%の69人(男性37人、女性32人)で、人口から市内で約5万7千人がニート状態と推計した。
2010年度の国勢調査でも、市内の若年ニート人口は約5万9千人との結果が出ている。
自宅から6カ月以上出ていないと答えた若者は0・72%の十人(男性6人、女性4人)で、約8千人がひきこもり状態と推計した。
ひきこもりたいと思っている「ひきこもり予備軍」も63人と、推計で約5万2千人に上った。
ほとんど外出しないと答えた若者72人の中には、無料相談や、自分のペースで支援してくれる機関を望む声がある一方で、「相談したくない」という意見が3分の1を占めた。
多かったのは「行っても解決できない」という理由だった。
また、「支援や相談の機関を知らない」という回答が72・1%に上ったほか、相談相手に支援機関やカウンセラーを選ぶという若者は少なかった。
市青少年育成課の飯田学担当係長は「支援が届いていないケースが圧倒的に多い。
今回の調査を基に効果的な支援策を検討したい」と話している。
市はアンケート対象者とは別に、若者支援の民間団体を通じて、若者30人からヒアリング調査も行った。
その結果、不登校からひきこもりになるケースが多く、十年以上ひきこもり状態の人もおり、市は「学校でのつまずきが長期化している」と分析。
ニートについては「学校だけでなく就職活動でのつまずきも影響している」とみている。
横浜で若者の就労を支援する「よこはま若者サポートステーション(サポステ)」の綿引幸代施設長の話 調査結果に表れない隠れたニートやひきこもりの若者は、もっといるはず。
支援につなげるには、構えた相談機関だけではなく、若者が集まりやすい居場所づくりも有効だろう。
ただ、サポステでは表に現れた相談の対応だけで精いっぱい。
一カ月待ちの状態で、現状の支援態勢の拡充も必要だ。
ひきこもり状態の若者も約8千人に上るとしている。
市は「相当な数の若年無業者に対し、支援が十分足りていない」と分析する。(中沢誠)
調査は、ひきこもりの若者支援のあり方を探るため、昨年8〜9月に初めて実施。
15〜39歳の男女から無作為に抽出した3千人にアンケートを行い、1386人から回答があった。
働いていないと答えた若者は4・98%の69人(男性37人、女性32人)で、人口から市内で約5万7千人がニート状態と推計した。
2010年度の国勢調査でも、市内の若年ニート人口は約5万9千人との結果が出ている。
自宅から6カ月以上出ていないと答えた若者は0・72%の十人(男性6人、女性4人)で、約8千人がひきこもり状態と推計した。
ひきこもりたいと思っている「ひきこもり予備軍」も63人と、推計で約5万2千人に上った。
ほとんど外出しないと答えた若者72人の中には、無料相談や、自分のペースで支援してくれる機関を望む声がある一方で、「相談したくない」という意見が3分の1を占めた。
多かったのは「行っても解決できない」という理由だった。
また、「支援や相談の機関を知らない」という回答が72・1%に上ったほか、相談相手に支援機関やカウンセラーを選ぶという若者は少なかった。
市青少年育成課の飯田学担当係長は「支援が届いていないケースが圧倒的に多い。
今回の調査を基に効果的な支援策を検討したい」と話している。
市はアンケート対象者とは別に、若者支援の民間団体を通じて、若者30人からヒアリング調査も行った。
その結果、不登校からひきこもりになるケースが多く、十年以上ひきこもり状態の人もおり、市は「学校でのつまずきが長期化している」と分析。
ニートについては「学校だけでなく就職活動でのつまずきも影響している」とみている。
横浜で若者の就労を支援する「よこはま若者サポートステーション(サポステ)」の綿引幸代施設長の話 調査結果に表れない隠れたニートやひきこもりの若者は、もっといるはず。
支援につなげるには、構えた相談機関だけではなく、若者が集まりやすい居場所づくりも有効だろう。
ただ、サポステでは表に現れた相談の対応だけで精いっぱい。
一カ月待ちの状態で、現状の支援態勢の拡充も必要だ。