「街の美観を損ねる」目がチカチカする広告トラックが規制へ 新宿ホスト「イケメンの顔を無料で見れる。逆に感謝してほしいくらい」景観って誰のもの?
派手な色づかいで大音量で宣伝文句を連呼し、街中を駆け抜ける広告トラック。
トラックの荷台に大型広告をのせ、“高収入”と繰り返し求人を呼びかけるものやホストクラブを宣伝する車両などに対して、「美観を悪くする」「車体の大きな宣伝車で余計に渋滞が悪化している」などといった声が東京都に寄せられているという。
4月26日、九都県市首脳会議が行われ、小池知事からは「派手な色づかいでチカチカする広告宣伝車、これは都市の良好な景観を損なう」として広告トラックの「広域での規制」が提案された。
現在、東京都には都内ナンバーの車両には、東京屋外広告協会のデザイン審査を受けるという規制があるが、これを東京周辺、1都3県のナンバーの宣伝車に規制の輪を広げる予定だという。
これによって、「ホストクラブや風俗店の広告トラックが規制されるのでは?」と騒がれている。
これに対して宣伝車業界ではどう思っているのか? ニュース番組『ABEMA的ニュースショー』の取材に株式会社LUX代表取締役の塚本実さんは「正直、僕はネガティブではなく、ポジティブに捉えている。審査基準を各自治体で統一することでみんながわかりやすくなる」と回答した。
では、「景観を害する」と言われた側はどう思っているのか? 歌舞伎町に店舗を構えるホストクラブCLUB AUBの翔凛さんは、「(広告トラックは)むしろ、東京の観光名所。僕の顔が東京を輝かせている。ホストを始める前からあのトラックにのりたいと思っていた。トラックを見て来店される方もいるから助かっている」とコメント。
CLUB ALFの一ノ瀬遥さんは、「お金を払って店に拝みに来るイケメンの顔をトラックで無料で見られる。逆に感謝してほしいくらい。京都の街並みを崩すから建物の高さはこれまで、とかはわかる。新宿歌舞伎町に広告トラックが走っているのは街並みに合っていないどころかベストマッチしている」と話した。