シカゴ近郊の銃撃事件 容疑者は女装し犯行、70発以上の弾丸を乱射 死者は7人に
米中西部イリノイ州シカゴ近郊ハイランドパークの銃乱射事件で、地元警察は5日に記者会見し、拘束されたロバート・クリモ容疑者が発射した弾丸は70発以上に上ると述べた。
容疑者は数週間前から犯行を計画していたと指摘し、事件当時に女装していたことも明らかにした。実行犯の特定を遅らせて逃走を容易にするためとみられる。
警察は死者が1人増えて7人になり、30人以上が負傷したと発表。22歳としていた容疑者の年齢を21歳に訂正した。
事件は4日の独立記念日のパレード中に起きた。警察によると、使われたライフルはクリモ容疑者がイリノイ州で合法的に購入した。殺傷能力が高いAR15型に似ているという。容疑者が拘束された際に乗っていた車からは別のライフルも見つかった。
警察は、クリモ容疑者の単独犯行で、特定の人種や宗教への憎悪に基づく銃撃ではないとみている。2019年9月に容疑者が「全員殺す」と言っていると家族が通報し、自宅から刃物16本を押収したことも明らかにした。被害はなく、立件はしなかった。
容疑者は過去に交流サイト(SNS)で銃撃犯を描いた音楽ビデオを投稿しており、犯行動機との関連を調べている。