YouTube上の動画で著名人らを脅迫したなどとして、警視庁がガーシー前議員の逮捕状を取った事件で、警視庁がガーシー前議員の親族の自宅に家宅捜索に入りました。

警視庁の捜査員が家宅捜索を行っているのは、ガーシー容疑者の親族が住む兵庫県伊丹市のマンションの2部屋です。

ガーシー前議員本名・東谷義和容疑者（51）は、去年2月から8月にかけてYouTubeに配信した動画で著名人ら3人を常習的に脅迫したほか、このうち1人の男性に対し事業をやめるよう強要するなどした疑いがもたれています。

ガーシー容疑者は、おととしの末まで親族の部屋の住所を住民登録地としていて、警視庁は動画制作用のパソコンなどの機材の有無などを詳しく調べています。

また、警視庁は親族に動画の収益が流れていた可能性があるとみて、口座の金の動きなども捜査する方針です。

警視庁は動画の制作や編集に関与したとして、大阪府警の元警察官で会社経営者の男（40）の逮捕状も取得していて、今年1月に関係先の家宅捜索を行っていますが、その後の捜査関係者への取材で業務委託の契約書など数十点を押収していたことがわかりました。

外務省は海外に滞在しているとみられるガーシー容疑者に対し、きのう「旅券返納命令」を出していて、来月13日までにパスポートを返納しない場合、その効力を失い、滞在先の国で不法滞在とみなされ、強制退去処分の対象となる可能性があります。

今後、警察当局はガーシー容疑者を国際手配し、滞在先の国の政府に身柄の引き渡しを求める方針です。