ノーベル平和賞の晩さん会は4時間、ゆずポン酢を前菜に使用…テーブルに折り鶴
ノルウェー・オスロのホテルで10日夜(日本時間11日未明)、ノーベル平和賞の晩さん会が催され、被団協代表団のメンバーのほか、ノルウェーの王族や議会議長ら約200人が参加した。
テーブルにはノルウェー産ニンジンのグリルやサーロインステーキなどの食事が並び、祝宴は約4時間続いた。
晩さん会のメニューについて、辻調グループ辻静雄料理教育研究所の小阪ひろみさんは「前菜にゆずポン酢が使われているのが印象的。今回は特に、日本の受賞者を意識しているのではないか」と講評した。
北欧には長い冬に備え、食糧を長期保存するために発酵食品の伝統があるといい、今回は酵母やみそなどが使われた。
ソースや口直しの氷菓にはアルコール度数の高い蒸留酒が使用され、小阪さんは「寒さの厳しい風土を表現している」と指摘した。
テーブルには折り鶴が飾られていた。小阪さんは「被爆者に心を寄せ、被団協の方と共に核兵器のない世界を願い、平和を祈る気持ちの表れかと思う」と話した。